キュービックジルコニアについて②
キュービックジルコニアは天然では存在しない人工合成石となります。
酸化イットリウムを添加して室温下でのジルコニアの結晶構造を安定化させた物質となります。
酸化ジルコニウム、酸化イットリウムから生成されています。
イットリア安定化ジルコニアと呼ばれ特に宝飾に使用されるものをキュービックジルコニアと呼称されます。
ジルコニア自体はバッテレイ石として産出しますが、多くの人がイメージするものとは異なり、
透明感は無く、黒色、黒褐色といった色を示します。
名称が似ていますが、ジルコニウム、ジルコン、キュービックジルコニアは異なるもとなります。
キュービックジルコニアはダイヤモンドと近い屈折率の値を持つことから、
ダイヤモンドの代替品としてジュエリー材料としての需要が高く、ブリリアントカットを施すと、
肉眼で見分けることは困難となるほどの輝きを示します。
1960年代からフランスで開発が始まったが、1970年代に旧ソ連の
モスクワ、レベデフ物理研究所で製造技術が確立されました。
非常に高いモース硬度、屈折率、原材料費が安いことから、ダイヤモンドの
類似石の代名詞となりました。
金属元素を添加することによって様々なカラーを出すことともできます。