組成・性質
天然ダイヤモンドと同じ「炭素の結晶構造(立方晶系)」で構成され、モース硬度10、屈折率2.42、強い光の分散などの性質も同一です。
→ 肉眼や一般的な宝石ルーペでは、天然か人工かの区別はほぼ不可能です。
製造方法
主に2つの手法で作られます。
HPHT法(高温高圧法):天然ダイヤが形成される環境を人工的に再現。
CVD法(化学気相成長法):炭素を含むガスを分解して基板上に炭素を堆積させる。近年の主流。
価格
天然ダイヤよりも安価で、同じ品質でも30〜50%程度低価格で販売されることが多い。
環境負荷が少ない
採掘を伴わないため、自然破壊や環境負担が抑えられる。
倫理的な安心感
紛争ダイヤモンド(コンフリクトダイヤモンド)の問題を避けられる。
品質の安定性
不純物やインクルージョンをコントロールできるため、高品質のものが安定して得られる。
価格的メリット
天然より低価格で同等の美しさを楽しめる。
希少性の違い
天然ダイヤは「地球の何十億年の時間を経て生まれた唯一無二の存在」であるのに対し、ラボグロウンは人が必要に応じて作れるため、希少価値や資産価値は低い。
鑑定書の表記
GIAやIGIなど主要な鑑定機関では「Lab-Grown」や「Laboratory-Created」など明確な記載がされる。
ジュエリー市場
婚約指輪やファッションジュエリーでも採用が増加中。特にアメリカ・ヨーロッパでは若い世代に支持されている。
産業用途
工業用ダイヤモンドとしてもラボグロウンは活用され、切削工具や半導体(量子コンピュータの素材など)にも期待されている。